エアコンの冷房・暖房が効かない原因と解決法【修理・買い替え判断】

更新日:2025年9月13日

公開日:2023年11月15日

エアコンの効きが悪い原因を考える女性
エアコンの冷房・暖房が効かない原因と解決法【修理・買い替え判断】

取り付け工事も終わって「これで快適に過ごせる!」と思ったのに、実際に使ってみると エアコンの効きが悪い… そんな経験はありませんか?

特に真夏の暑い時期は、設定温度にしているのに「冷房が効かない」「部屋がなかなか涼しくならない」と感じることがあります。エアコンの冷房が効かないと、室内で快適に過ごせないだけでなく、電気代も無駄に高くなってしまう可能性があります。

そこで本記事では、

  • 冷房の効きが悪くなる代表的な原因
  • 修理や交換が必要になるケース
  • すぐに試せる改善・対策方法

をわかりやすく解説します。
「エアコンの効きが悪い」と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

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エアコンの風が冷たくならない原因(冷房編)

エアコンの風が冷たくならないのは何故かを考える女性

ではまず、風が冷たくならない「原因」から見ていきましょう。

【原因1】エアコン内部のフィルターや熱交換器の汚れ

エアコンの冷房が効かない一番多い原因は、フィルターや熱交換器にホコリやカビがたまっていることです。
フィルターが詰まると風の通り道が狭くなり、十分に冷たい風を送り出せなくなります。

エアコン室内機が汚れている時の対処法

ではエアコン内部が汚れている場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
方法は二つあります。

①フィルターは2週間〜1か月に一度の掃除がおすすめ
②内部にカビや強い臭いがある場合は、エアコンクリーニングを業者に依頼


このうち①のフィルター掃除は、自分でできます。
しかし②のエアコンクリーニングは、専門業者に依頼しなければなりません。

エアコンのクリーニングについては下記の記事をご参考ください!

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【原因2】エアコンが部屋の広さに合っていない

部屋の広さに比べて小さいエアコンを使っていると、どう頑張っても部屋全体を十分に冷やせません例えば20畳のリビングに10畳用のエアコンを設置していると、設定温度になかなか達しません。

また、日差しが強く入る南向きの部屋や、ドアや窓の開閉が多い部屋では、冷気が逃げやすく冷房効果が落ちます。その結果「ずっとエアコンをつけているのに暑い」「電気代ばかり高くなる」といった不満につながります。

対策

①サーキュレーターで空気を循環させると効率がアップ
②部屋の畳数に合った容量(kW数)のエアコンを選ぶ
③断熱カーテンや遮熱フィルムで日射を遮る
④ドアや窓を閉めて冷気が逃げないようにする

エアコンの畳数選びのご参考はこちら

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【原因3】室外機の設置環境が悪い

室外機は室内で吸い込んだ熱を外に排出する重要な機械です。周囲が物で塞がれていたり、直射日光が強く当たりすぎていたりすると、排熱不良を起こして冷房効果が落ちます。

例えば、室外機の前に植木鉢や自転車を置いていたり、狭いスペースに無理に設置している場合は要注意です。熱がこもってしまい「冷房を強くしても効かない」「風がぬるい」といった症状が出やすくなります。

対策

  • 室外機の前後左右に最低でも50cm以上の空間を確保
  • 植木鉢や荷物を置かない
  • 必要に応じて日よけを設置して直射日光を防ぐ
  • 室外機に砂やホコリが付着していないか定期的にチェック

室外機から異音がする場合の対処法については下記を参照

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【原因4】冷媒ガス(フロンガス)の不足や漏れ

エアコンの仕組みで欠かせないのが**冷媒ガス(フロンガス)**です。冷媒ガスが不足すると、送風はあっても「全然冷たくならない」「冷えるまでに異常に時間がかかる」といった症状が出ます。

ガスは基本的に自然に減るものではないため、不足している場合は配管や接続部からの漏れが疑われます。そのまま放置すると、エアコン全体に負荷がかかり、故障につながるリスクが高まります。

対策

  • 冷媒ガスの補充は専門業者のみ対応可能
  • ガス漏れがある場合は修理が必要
  • 自己判断せず、異常を感じたら点検を依頼する

冷媒ガスについては下記の記事で詳しく紹介しています

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【原因5】エアコン本体の寿命や故障

エアコンには寿命があり、一般的には10年程度が目安とされています。長年使っていると、コンプレッサーや基板などの主要部品が劣化し、冷房が効かなくなるケースがあります。

また、使用中に「異音がする」「水漏れする」「冷風が出たり出なかったりする」などの症状がある場合は、部品の故障が進んでいるサインです。

エアコンの故障および寿命の時の対処法

エアコンの故障や寿命の時の対処法は、まずメーカーに見てもらい、故障か寿命かを診断してもらうことになります。
ただし故障の場合でも、修理費用が新しいエアコンに買い換えるより高くなる場合がほとんどですから、現実的にはエアコンを買い替えることになるかも知れません。

エアコンの寿命について下記の記事で詳しく紹介しています

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エアコンの効きが悪い原因(暖房編)

暖房の効きが悪い原因3つ

では続いて、暖房の際にエアコンの効きが悪い原因について見ていきましょう。

【原因1】本体の汚れやガス漏れ、故障によるもの

暖房が効かないとき、まず考えられるのは本体内部の汚れや冷媒ガスの不足、部品の故障です。
フィルターや熱交換器にホコリが詰まっていると暖かい風が弱まり、設定温度までなかなか上がりません。冷媒ガスの漏れや不足がある場合も、室内を十分に暖める力が失われます。

本体の汚れやガス漏れ、故障が原因の際の対処法

また、コンプレッサーやセンサーなど主要部品の故障も暖房が効かない原因になります。
フィルター掃除をしても改善しない、運転音や異臭・異音がするといった場合は、自己対応が難しいため早めに専門業者に点検を依頼しましょう。

【原因2】霜取り運転による一時的な停止

寒い季節に多いのが、霜取り運転によって一時的に暖房が効かなくなるケースです。
室外機には冬場に霜や氷が付きやすく、これを取り除くために霜取り運転が自動で行われます。その間は送風が弱くなったり冷たい風が出たりしますが、これは故障ではありません。

霜取り運転が行われている時の対処法

霜取り中は数分〜十数分で再び暖房運転が始まるので、基本的には心配不要です。
ただし、室外機に大量の雪や氷が付着している場合は軽く取り除き、排水口が詰まらないよう確認しておくと安心です。
絶対に室外機には、熱湯をかけてはいけません。

エアコンの霜取り運転とは?途中で止められる?など下記の記事で解説しています

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【原因3】リモコン設定や風向・風量の不適切な使用

意外と見落としがちなのが、リモコンの設定ミスや風向・風量の調整不足です。
「冷房モードのまま運転していた」「温度設定が低すぎる」「風量が弱すぎる」など、ちょっとした設定ミスで部屋が暖まりにくくなります。

また、風向を上向きにしてしまうと暖かい空気が天井付近にたまり、体感温度が下がります。
暖房時は温度を適切に設定し、風量は「自動」または「強」、風向は下向きにするのがおすすめです。

リモコンの設定、除湿や・ドライ運転などの基本を下記記事で解説!

まとめ

エアコンの効きが悪い原因は、フィルターや熱交換器の汚れ・室外機の環境・冷媒ガス不足・本体の故障や寿命などさまざまです。
まずは自分でできる確認として、フィルター掃除・リモコン設定の見直し・室外機まわりの整理を行いましょう。
改善しない場合や、冷媒ガスの漏れ・部品の故障が疑われるときは専門業者に点検や修理を依頼することが必要です。
使用年数が10年以上経過している機種は、買い替えを検討することで省エネ効果や電気代削減にもつながります。
エアコンの効きが悪い状態を放置すると、快適性の低下だけでなく電気代の無駄にもなるため、早めの対応がおすすめです。

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