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エアコンの寿命は何年?買い替えサインや修理・交換の判断基準を専門家が解説
更新日:2026年10月28日
公開日:2023年4月18日

エアコンの調子が悪く、「そろそろ寿命かな?」「修理と買い替え、どっちがいいんだろう?」と悩んでいませんか。エアコンは高価な家電のため、できるだけ長く使いたいものです。しかし、寿命が近いエアコンを無理に使い続けると、電気代が高くなったり、猛暑や厳冬の時期に突然動かなくなったりするリスクがあります。
そこで本記事では、エアコンの平均寿命や買い替えを検討すべきサイン、修理と買い替えの判断基準を詳しく解説します。さらに、エアコンを長持ちさせるコツやお得な買い替え時期も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
エアコンの寿命は約10年!3つの根拠を解説

エアコンの寿命は、一般的に10年〜13年程度が目安とされています。この年数には、主に3つの客観的な根拠があります。ご自宅のエアコンがどのくらい使われているかを確認しながら見ていきましょう。
根拠①:設計上の標準使用期間が「10年」
多くのエアコン本体や取扱説明書には「設計上の標準使用期間:10年」という表示があります。これは、標準的な環境や使用頻度で使った場合に、安全上の支障なく使用できる期間としてメーカーが定めたものです。
この期間を過ぎて使用を続けると、経年劣化による部品の故障だけでなく、発火やケガといった思わぬ事故につながる可能性も高まるため、一つの目安とされています。
根拠②:メーカーの部品保有期間が「製造終了後10年」
メーカーは、エアコンが故障した際の修理に対応するため、補修用性能部品(修理に必要な部品)を一定期間保管する義務があります。この保有期間は、製品の製造が終了してから10年間と定められているのが一般的です。
そのため、購入から10年以上経過したエアコンが故障した場合、修理しようとしてもメーカーに部品がなく、修理自体が不可能になるケースが多くなります。
根拠③:内閣府の調査では平均使用年数「13.7年」
内閣府が実施している「消費動向調査(令和5年3月実施)」によると、二人以上世帯におけるルームエアコンの平均使用年数は13.7年という結果が出ています。また、買い替え理由の約65%が「故障」によるものでした。
このデータから、多くの家庭では10年を超えて使用し、13年前後で何らかの故障をきっかけに買い替えを検討していることがわかります。
これが出たら要注意!エアコンの寿命が近い7つのサイン

エアコンに以下のような症状が現れたら、寿命が近づいているサインかもしれません。突然の故障で慌てないためにも、早めに点検や買い替えを検討しましょう。
サイン①:冷房・暖房の効きが悪い
設定温度を下げても部屋がなかなか冷えなかったり、暖房の効きが悪かったりする場合、エアコン内部の部品が劣化している可能性があります。特に、熱交換を行うための冷媒ガスが漏れているケースは少なくありません。ガス漏れは修理費用が高額になりがちで、たとえばエアコン 効かない ガスの補充や修理には専門的な作業が必要です。また、夏場に「暖房は効くのに冷房が効かない」といった複雑な症状が出ることもあり、寿命のサインである可能性が高いでしょう。
サイン②:運転中に異音がする
エアコンの運転中に「ガタガタ」「キュルキュル」といった、これまで聞こえなかった異音がする場合、内部のファンモーターや室外機のコンプレッサー(圧縮機)に異常が起きている可能性があります。特に、室外機からの異音はエアコンの心臓部であるコンプレッサーの不具合が考えられ、修理費用が高額になることが多い症状です。
サイン③:エアコンから嫌なニオイがする
フィルターを掃除しても、酸っぱいニオイやカビ臭さが取れない場合、エアコン内部の奥深くまでカビやホコリが繁殖しているサインです。長年蓄積された汚れは熱交換の効率を著しく低下させ、エアコンに余計な負荷をかけ続けるため、故障の原因となります。
サイン④:室内機から水漏れがする
エアコンの吹き出し口から水滴が垂れてくる場合、内部で発生した結露水を屋外に排出するためのドレンホースが詰まっているか、内部部品が破損している可能性があります。軽度の詰まりであれば掃除で改善することもありますが、経年劣化による部品のひび割れなどが原因の場合は修理または交換が必要です。
サイン⑤:電源が入らない・リモコンが効かない
リモコンの電池を交換しても操作ができない場合、リモコン本体か、エアコン室内機の受信部のどちらかが故障していると考えられます。また、コンセントを抜き差ししても電源が全く入らない場合は、エアコン内部の電子基板が故障している可能性があり、寿命のサインの一つです。
サイン⑥:エアコンをつけるとブレーカーが落ちる
エアコンの運転を開始した直後にブレーカーが落ちる場合、エアコン内部で漏電が発生している危険な状態です。コンプレッサーの故障や内部配線の劣化が原因として考えられ、火災につながる恐れもあるため、直ちに使用を中止して専門業者に点検を依頼してください。
サイン⑦:電気代が急に高くなった
エアコンの使い方を特に変えていないにもかかわらず、電気代が昨年と比べて明らかに高くなった場合、エアコン内部の性能が低下している可能性があります。熱交換の効率が悪くなり、部屋を冷やしたり暖めたりするために余分な電力が必要になっている状態で、寿命が近いサインと考えられます。
修理?それとも買い替え?迷ったときの判断基準

エアコンに不具合が生じたとき、修理すべきか、それとも思い切って買い替えるべきか迷うかもしれません。そんなときは、以下の3つのポイントを基準に判断することをおすすめします。
使用年数が10年を超えているか
まず確認したいのが、エアコンを何年使っているかです。使用年数が10年を超えている場合は、買い替えを検討する方が賢明です。一度修理しても、経年劣化した他の部品が次々と故障する可能性があります。また、メーカーの部品保有期間が過ぎていると、そもそも修理ができないこともあります。
メーカーや販売店の保証期間内か
購入時に付与されるメーカー保証(通常1年)や、家電量販店などで加入した延長保証(5年や10年など)の期間内であれば、無償または安価で修理が可能です。保証期間内であれば、まずは修理を依頼するのが第一選択となるでしょう。保証書を確認し、保証期間と内容をチェックしてみてください。
修理費用が高額(5万円以上)になるか
保証期間が過ぎている場合、修理にかかる費用が見積もりで5万円を超えるようなら、買い替えを強くおすすめします。特に、エアコンの心臓部であるコンプレッサーや、制御を司る電子基板の交換は修理費用が高額になりがちです。さまざまなエアコン 故障のケースがありますが、高額な修理費を払って古いモデルを延命させるよりも、その費用を頭金にして最新の省エネモデルに買い替える方が、長期的に見て経済的といえます。
寿命を機に買い替える3つのメリット

古いエアコンを買い替えることには、故障のリスクがなくなるだけでなく、多くのメリットがあります。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。
メリット①:最新モデルは省エネで電気代がお得に
エアコンの省エネ技術は年々進化しており、10年前のモデルと最新モデルとでは、消費電力量に大きな差があります。資源エネルギー庁によると、2011年製と2021年製のエアコンを比較した場合、年間で約12%もの省エネになるとされています。電気代に換算すると年間数千円〜1万円以上の節約につながるケースもあり、長い目で見れば本体代金の差を埋めるほどの効果が期待できます。
メリット②:空気清浄や自動掃除など快適機能が充実
最新のエアコンには、省エネ性能だけでなく、暮らしを快適にするための便利な機能が多数搭載されています。例えば、空気清浄機能や内部を自動でクリーンに保つ自動掃除機能、AIが人のいる場所や間取りを検知して効率的に空調をコントロールする機能などです。これらの機能により、日々のメンテナンスの手間が省け、より快適な室内環境を維持できます。
メリット③:環境にやさしい
近年では、地球温暖化への影響が少ない冷媒ガス「R32」を使用したエアコンが主流となっています。古いエアコンで使われている冷媒ガスに比べて環境への負荷が小さいため、最新機種に買い替えることは、エコな選択にもつながります。
エアコンをお得に買い替えるおすすめの時期

エアコンの買い替えを決めたなら、少しでもお得に購入したいものです。エアコンの価格や工事の予約しやすさは時期によって変動するため、以下の2つのタイミングを狙うのがおすすめです。
繁忙期を避けた春(4〜5月)や秋(9〜10月)
エアコンの取り付け工事が最も混み合うのは、夏(6月〜8月)と冬(11月〜12月)です。この時期は工事の予約が数週間先まで埋まっていることも多く、価格も高めに設定されがちです。一方、気候が穏やかな春や秋は閑散期にあたるため、希望の日時でスムーズに工事を予約しやすく、工事費用が割引されるキャンペーンが行われることもあります。
新モデル発売前のセール時期(8〜10月)
多くのメーカーでは、秋から冬にかけて新しいモデルのエアコンを発売します。そのため、新モデルが登場する直前の8月〜10月頃は、旧モデル(型落ち品)が在庫処分として安く販売される狙い目の時期です。最新機能に強いこだわりがなければ、性能的に十分な高品質のモデルをお得に購入できるチャンスです。
エアコンを長く使い続けるための4つのコツ

購入したエアコンを少しでも長く、快適に使い続けるためには、日頃のメンテナンスが重要です。誰でも簡単にできる4つのコツをご紹介します。
こまめなフィルター掃除(2週間に1回が目安)
最も効果的で簡単なメンテナンスが、フィルターの掃除です。フィルターにホコリが詰まると空気の通り道が塞がれ、エアコンに過度な負荷がかかり、故障や電気代の増加につながります。2週間に1回を目安にフィルターを取り外し、ホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いしましょう。
室外機の周りを整理整頓する
室外機の役割は、室内の熱を屋外に排出することです。そのため、室外機の吹き出し口の前に植木鉢や物置などを置くと、排熱がうまくいかずに効率が低下し、コンプレッサーに負担がかかります。室外機の周りには物を置かず、常に風通しの良い状態を保つように心がけましょう。
シーズンオフにも送風運転を行う
冷暖房を使わない季節でも、月に1回程度は30分〜1時間ほどの送風運転を行いましょう。長期間エアコンを停止させておくと、内部の機械油が固まったり、湿気でカビが繁殖しやすくなったりします。定期的に内部の空気を循環させることで、コンディションを良好に保つことができます。
定期的にプロのクリーニングを依頼する
フィルター掃除だけでは、エアコン内部の熱交換器やファンに付着したカビや汚れを完全に取り除くことはできません。数年に一度は専門業者による分解洗浄を依頼し、内部を徹底的にきれいにすることをおすすめします。これにより、エアコンの性能が回復し、寿命を延ばす効果が期待できます。
寿命がきたエアコンの処分方法

寿命を迎えたエアコンは、「家電リサイクル法」の対象品目です。そのため、自治体のごみ収集に出すことはできず、法律で定められた方法で適切にリサイクルしなければなりません。主な処分方法は以下の3つです。
- 新しいエアコンを購入する販売店に引き取りを依頼する 買い替えと同時に古いエアコンを引き取ってもらう方法です。リサイクル料金と収集運搬料金がかかります。
- 過去にそのエアコンを購入した販売店に引き取りを依頼する 買い替えはしないが処分だけしたい場合に依頼できます。リサイクル料金と収集運搬料金が必要です。
- 自治体が指定する方法で処分する 購入店が不明な場合や遠方にある場合は、お住まいの市区町村に問い合わせ、指定された引取場所へ自分で持ち込むか、許可を受けた収集運搬業者に依頼します。
費用はメーカーや依頼先によって異なりますが、リサイクル料金と収集運搬料金を合わせて数千円程度が目安です。
信頼できるエアコン工事業者の選び方

エアコンの買い替えでは、本体選びだけでなく、取り付け工事を依頼する業者選びも非常に重要です。安心して任せられる業者を選ぶために、以下の3つのポイントを確認しましょう。
- 料金体系が明確で分かりやすいか 「工事費一式」といった曖昧な表示ではなく、標準工事の内容や追加工事の料金が明確に記載されているかを確認しましょう。中には、WEB上で簡単に行える料金シミュレーションで事前に工事費用がわかるような、透明性の高いサービスを提供している業者もあります。事前に概算費用を把握できると安心して依頼できます。
- 技術力が高く、実績が豊富か エアコンの性能は、設置工事の品質に大きく左右されます。隠蔽配管や高所作業など、設置が難しい現場にも対応できる技術力があるかは重要な判断基準です。他社や家電量販店で断られた取り付け工事にも可能な限り対応するといった実績のある業者は、高い技術力を持っている可能性が高いでしょう。
- 工事後の保証やアフターサポートが充実しているか 万が一、工事後に水漏れや動作不良といったトラブルが発生した場合に、きちんと対応してくれるかも確認すべきポイントです。取り付け工事後に安心・納得の1年間の保証期間があるなど、施工に対する保証制度を設けている業者であれば、工事後も安心して使用できます。
エアコンの寿命に関するよくある質問
最後に、エアコンの寿命に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. エアコンをつけっぱなしにすると寿命は短くなりますか?
一概には言えません。エアコンは、電源を入れた直後の運転開始時に最も大きな電力を消費し、コンプレッサーに負荷がかかります。そのため、30分程度の短い外出であれば、電源を切らずにつけっぱなしにしておく方が、部品への負担が少なく、結果的に寿命を延ばす可能性があると言われています。
Q2. 賃貸物件のエアコンが寿命を迎えたらどうすればいいですか?
賃貸物件に備え付けられているエアコンは、大家さんや管理会社の所有物です。そのため、故障や寿命が疑われる場合は、自分で業者に依頼する前に、必ず大家さんや管理会社に連絡して指示を仰ぎましょう。修理や交換の費用は、原則として貸主側が負担します。
Q3. 10年以上前のエアコンでも修理できますか?
メーカーの部品保有期間(製造終了後10年)が過ぎているため、修理に必要な部品がなく、修理できない可能性が高いです。運良く部品の在庫があったとしても、修理費用が高額になることが予想されます。10年以上使用している場合は、修理よりも省エネ性能の高い最新モデルへの買い替えをおすすめします。
まとめ
エアコンの寿命の目安は約10年〜13年です。「効きが悪い」「異音がする」といったサインは、経年劣化による寿命のサインかもしれません。使用年数が10年近く経過し、不具合を感じるようになったら、真夏や真冬に突然故障して困る前に、買い替えを検討するのが賢明です。
最新のエアコンは10年前のモデルに比べて省エネ性能が格段に向上しているため、買い替えることで月々の電気代を抑えられるという大きなメリットもあります。この記事で紹介した判断基準や買い替えのメリットを参考に、ご自宅の状況に合わせて最適な選択をしてください。
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