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エアコン室外機の異音・騒音の原因は?故障チェックと自分でできる対処法を解説
更新日:2025年11月20日
公開日:2023年2月20日

エアコンを使っている時に、「室外機の音がうるさい」と感じたことはないでしょうか?
エアコンから発生する異音は、近隣住民との騒音トラブルや、睡眠の妨げにもなるかねないので、早急に解決したいところです。
この室外機の異音の原因は必ずしも故障とは限らず、場合によっては自分で対処できます。
そこで今回はエアコンの室外機から出る異音の原因と、自分でもできる対処方法について紹介していきます。

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目次
エアコンの室外機って何?室外機の役割をチェック

室外機の騒音・異音解消するには、まずは室外機の基本的な仕組みや構造を簡単に理解しておくことが大切です。
エアコンの室外機は、冷房・暖房のための「熱交換」を担当する非常に重要なユニットで、室内機と配管でつながれた状態で冷媒ガスというものを循環させ、室内の熱を外へ逃がしたり、逆に熱を取り入れたりしているのです。
内部にはコンプレッサーやファンなどの動く部品が多数あり、これらが作動することで十分な冷暖房効果が得られ快適な室温を提供しているのです。しかし、これらの部品が動くときに発生する振動や音が、大きくなりすぎたり、普段と違う音が出てしまうと「騒音」「異音」として気になってしまうのです。
室外機は室内機からの指令によって動作し、車でいうとエンジンの役割を果たしています。
そのため室外機の騒音・異音は、車でえいえばエンジン音のようなものと例えることができます。
【原因6選】エアコンの室外機から音がする・異音がする、、、そのうるさい原因とは

では実際にエアコン室外機から騒音・異音が発生する原因をいくつか挙げていきましょう。
決して原因も1つではなく様々ですので、現在室外機の騒音・異音にお悩みの方は下記の原因に該当するかを確認してみてください。
【原因①】室外機の目の前に物を置いてしまっている
室外機の前に物が置かれてしまっていると風の流れがさえぎられ、振動音やファンの回転音が前に置かれた物にぶつかって反響し、実際よりも大きな音として聞こえてしまいます。
特にプランターや収納ボックスなど室外機と同じくらいの高さのある物が前にあると、音がこもりやすくなってしまいます。
室外機の前や周辺に物を置いている場合は移動させて、できるだけ周囲をスッキリさせることをおすすめします。
【原因②】外と室内の気温差が大きい
外の気温と室内の温度差が大きいと、そのぶんエアコンが行う熱交換の負担も大きくなり、コンプレッサーやファンがフル稼働するため、結果として動作音が大きくなりやすくなります。
冬場になると、室外機周囲の気温が低いために霜が着きやすく、それを溶かすための「霜取り運転」が行われることで、普段より音が大きくなることがあります。
ちなみに、運転を止めたタイミングで冷媒の流れが切り替わる際に、「プシュー」というガスが抜けるような音が聞こえることがありますが、これらはきほんてきには多くの場合、故障ではなく正常な動作にともなう音になるのでそこは勘違いしないように注意が必要です。

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【原因③】室外機が土台にしっかり固定されていない
室外機は土台にしっかり固定して据え付けられていますが、もし不安定な状態で設置されていると、振動で室外機が床や壁にあたって「ガタガタ音」のような異音が出るケースもあります。
もし室外機の異音を感じたら、まずは室外機が土台にしっかり固定されているか、ぐらつていないかを確認してみましょう。
【原因④】室外機の内部に汚れが溜まっている
室外機の異音の原因には、室外機の内部部品の汚れが原因になるケースもあります。
室外機は屋外に置かれているので、常に雨風にさらされています。
そのため、砂ホコリや枯れ葉などが室外機の中に詰まってしまうと、室外機の側面や裏面にある金属板の「フィン」にこすれたり当たったりして異音が出てしまいます。
異音が出たら、室外機のフィンに枯れ葉や汚れが詰まってないか確認しましょう。
【原因⑤】室外機の経年劣化
異音が置き方や汚れが原因でない場合、室外機の経年劣化が原因であることも考えられます。
エアコンの寿命は、約10年程度となっていますので、年数が経過して異音がでる場合は、機械自体の寿命であることが原因として考えられます。
10年程度使用した室外機で異音が感じられた場合、対処法としては修理するのではなく、新しいエアコンに買い換えることをお勧めします。
【原因⑥】本体そのもの不具合の可能性
室外機まわりを確認しても原因が見つからない場合は、エアコン本体の不具合が起きている可能性もあります。その場合は、エアコンのメーカーや購入店の窓口に相談しましょう。
ただし、使用年数が10年前後と長くなっている場合は、室外機だけでなくエアコンそのものの寿命の可能性もあります。最新のエアコンは省エネ性能が高く電気代の節約にもつながるため、「室外機の異音」をきっかけに買い替えを検討するのも選択肢の一つとなっています。

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【対処法4選】室外機の異音を取り除くには?

それでは続いて、室外機の異音を自分で取り除けるいくつかの対処法を紹介していきます。
【対処法①】室外機と土台の間に防振ゴムを設置
振動による「カタカタ音」といった異音の場合は、室外機と土台の間に「防振ゴム」を設置することで解決できる場合があります。
防振ゴムは、ホームセンターやインターネットでも購入できます。
ベランダに床置きで室外機を置いている状態であれば、土台とベランダの床面の間に防振ゴムを敷くことにより、振動が和らげられて異音を抑えられる場合もあります。
室外機の置き方には、その他にもいくつかの種類があります。
例えば、天井吊り・屋根置き・壁面・2段置きなどです。
このような特殊な設置方法の場合は、防振ゴムを使った対処は自分ではできませんので、プロの設置業者やメーカーさんに相談してください。
※ベランダに床置きで室外機が置いてある場合、下に敷く防振ゴムは2枚1セットで(1500円~3000円)程度、特殊な形で設置されているケース(天井・屋根・壁面・2段置き)では、架台とのすきまに引く防振ゴムで4箇1セットで(1000円~2500円)程度で購入できます。
※ご注意!購入する際は必ず、「エアコン室外機用防振ゴム」で購入してください。薄いゴムではまったく効果がでませんのご注意ください。
【対処法②】室外機の清掃
室外機の清掃で、異音が解消されるケースもあります。
もし室外機の異音を感じたら、できる範囲で室外機を掃除してください。
室外機は屋外に置かれていることが多いため、ホコリや砂が溜まりやすい傾向にあります。
そのため、汚れを取り除くことで、異音が軽減されるケースもたくさんあります。
ただし、素人が室外機の内部まで掃除することは難しいため、お勧めできません。
知識のない方が室外機を分解してしまうと、大切な部品を傷つけて室外機が故障してしまうかも知れません。
室外機の異音修理が不安な方は、業者に依頼し掃除をしてもらうこをお勧めします。
【対処法③】エアコンの設定温度を見直す
真夏や真冬など、外気温と室内の温度差が大きい季節は、エアコンに負荷がかかりやすく、それに伴って室外機の動作音も大きくなりやすいです。この時期に室外機の騒音を抑えたい場合は、エアコンの設定温度を見直すことが有効です。
外の気温とあまりに差が出ないように、設定温度を外気温に近づけることで、コンプレッサーやファンの稼働が落ち着き、エアコン全体の負担を軽減できます。結果的に室外機の音が弱まり、騒音対策にもつながります。とはいえ快適も大切ですので、バランスを取りながら、少し設定を緩めてみることを意識してみましょう。
【対処法④】室外機の修理・買い替え
室外機の置き方にも汚れにも問題がないときは、エアコンの室外機が壊れてしまっている可能性があります。
特にエアコンを長年使い続けている場合は、寿命が来てしまったため機械的に壊れていて音が出ているかもしれません。
エアコンの室外機はモーターやファン、フィルターなどさまざまな部品で構成されています。
これらの部品のどれか一つが故障するとによって、大きな音が出てしまうことがあります。
エアコンの平均寿命は約10年といわれているので、それ以上使っているのであれば買い替えを検討したほうが良いでしょう。
エアコン室外機だけ交換することは可能?

室外機の異音が故障により場合、エアコンの室外機だけを交換したいと考えるかも知れません。
室外機だけの交換は、同じメーカー型番のものであれば可能です。
ただし、エアコンは室内機と室外機がペアで設計されていますので、同じメーカー型番だからといっても必ずしも正常に動くとは限りません。
さらにエアコン室外機だけの交換も、専門業者に設置を依頼しなければならないため、別途設置費用が発生します。
エアコンの状態を確認した結果、室外機の故障が原因の場合でも、室外機だけを交換するより、室内機と室外機のセットで交換した方が、トータル的コストを抑えられる場合もあります
詳細はメーカーや専門業者に相談してみましょう。
エアコン室外機の修理や清掃を依頼する際の費用は?

修理の場合に必要な費用は故障個所にもよりますが、おおよそ2万円~15万円程度となります。
| 制御基板のみ交換 | 2万円~5万円 |
| コンプレッサー(圧縮機)やファンの交換 | 5万円~10万円 |
| すべて交換修理 | 10万円~15万円 |
が相場となります。
そのため、場合によっては新しいエアコンを買い替えた方が安くなる場合もあります。
ただし、メーカーによってはコンプレッサー故障に、保証期間が5年程度ついている製品もありますので、修理依頼の際はまずメーカーに相談をしてみましょう。
さらに、室外機のみの清掃費用の相場は「3千円〜1万円」程度が目安となります。
エアコンのクリーニングは室内機がメインとなりますので、エアコンの室内機クリーニングを依頼した際に、合わせて室外機のクリーニングも依頼すると、割引をしてくれる業者もあります。
クリーニングを依頼する時にはセットで割引できるかを、事前に確認しておきましょう。
まとめ

室外機から異音がするときは、室外機の置き方や、汚れや寿命が原因として考えられます。
今回紹介した方法で、まずは自分で対処して改善できるかを確認してみてください。
それでも改善しないときは、専門業者やメーカーに相談してみましょう。
騒音での近所トラブルを避けて、快適な生活を過ごせるように日頃のお手入れをこころがけてくださいね。

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